町田kkkk

可能性の奴隷

Siriの遺体

耳からドラッグをぶち込んで、脳を蕩けさせてほしい

最近イヤホンで音楽を聴くたび、そんな退廃的な衝動に駆られる。電子ドラッグみたいな音楽を聴きたくて仕方がない。メチャクチャな音階を様々な楽器で高速に連打したり、非人道的な変則リズムに乗せて念仏のような発声をしたり、その実、一定の規則に則って高度な理論で構成されていたりするような、そんな狂ったような音楽を聴いて、ノースポールにぶっ飛んでみたい。

 

そんな音楽あんまり知らないから、最近僕は渇いている。移動の三時間半、渇きに飢えながら気づかないうちに尻の痛い座席で眠りにつく。何かが愛おしい

 

知らない唄が浮かぶ。知らない惑星も浮かぶ。波の上下運動が心地よい。みんなのター坊のキーホルダーがついた手提げカバンを握りしめながら。光をいつも無意識に求めてしまう。暗くたって困らないのに。知らない船が沈む。見たことがない映像が浮かぶ。船頭でベテルギウスが破裂する。海のような宇宙のような精神の深淵のような心地よさが終わらない。聴いたことのない詩が浮かぶ。重力から解放された体が浮かぶ。見たことのない詩が浮かぶ。知らない歌が浮かぶ

 

存在するもの、全体的に願いを込める

いつかこの満ち足りない感覚に終わりがきますように

思い上がりの豚を殺して、ケロケロケロッピの下敷きを大切にしよう

that's negative condition