町田kkkk

可能性の奴隷

魂の連鎖

今どういう感情なのかイマイチ分からない

朝から今日の夜に見ようと決めてたTV番組の録画をせっかく見ているっていうのに、あまり集中できない

 

3月ってこんなに寒かったっけ

3月は生まれ月だから、その気候がどんな感じだったのか、他の月より強く記憶に残っているのだけれど

現状と記憶に齟齬がある

ねえ、もっとぽかぽかしていて、道を歩いていると家を建てる工事の音が聞こえてきて、それがなんか心地良くて家までの道中が楽しかった、そんな季節じゃなかったっけ

 

今どういう感情なのか、1mmも分からない

少なくとも嬉しくはない

ぽっかり穴が空いた、というのも違うような

自然の摂理として至極当然のことだから、そういうもんだよね、と思えそうで

掘り起こせば、無限に思いが溢れてきそうな

 

俺は、自分のことをDNAの器だと思っていて、だから自分のDNAを受け継いだ子供が産まれ、その子供達が次のDNAのバトンを引き継いでくれるように育てることができたなら、別に死のうが何しようが良いと思っているし、死んだ後なんて本当にどうでも良くて、葬式も墓も要らないと思っている

まあ、死ぬまで一度、オーロラを見たり、シガーロスビョークが育った場所を探索したりするために、アイスランドには行ってみたいけれど。希望はそれぐらい

とはいえ、自分以外の人間の死生観なんて分からない。一体、どんなことを思い、考えていたのだろう

今の気分にtetoの「マーブルケイブの中へ」が本当にフィットする

 

鳥山明が死んだってねって話をした日に、自分の父親も死ぬなんてね。人が死んだ話なんてするんじゃなかった

両親が離婚してから、父親に全然会えて居なかったから、どう思っていいか分からない

会いたいなと思っていたけれど、会えていなかった時間の長さに気後れして、自分の生活にかまけて、全然会えていなかった

きっと父は会いたかったと思う

ごめんなさい

全然親孝行できなかった

 

両親が離婚してることもあって、父親との思い出を思い返してみても、お世辞にも良い思い出が多かったって訳じゃないし、なんなら嫌な思い出のほうが多い

愛情表現された記憶もないし、理不尽に殴られたりしてさ

だけど、俺の高校の合格発表も大学の合格発表もわざわざ俺よりも先に発表会場に出向いて、確認してくれていたよね

子供の頃、仕事に行く前に戦隊モノの絵を描いてってねだったら、嫌々ながら描いてくれたよね

一緒に寝たくて、21時に一緒に寝てとお願いしたら、文句を言いながら寝てくれたね

俺は、その思い出で愛されているんだってことに気づいたよ

「ミニー、こんなことになるなら、気付き足りなかったよ」

 

 

自分の誕生日の2日後に父親が死ぬなんて。この細い繋がりだけが、親不孝な俺に対する因縁めいていて、十字架のような、メッセージのような感じがして、刻んでくれてありがとう

 

俺は絶対に、あなたから引き継いだ遺伝子だけはまだまだ繋いでいくから、安心して。そこにあなたの魂を乗せて

親孝行もできなかった冷徹で合理的な僕からの約束

 

ねえ、3月ってもっと春めいていて、穏やかな季節じゃなかったっけ。草木が再生しはじめるような

そういう願望かもしれない

マーブルケイブで待っていて