町田kkkk

可能性の奴隷

小さな声の虫も死んでいく

昨日シャトレーゼで生ワインというものを買った

それが結構美味しくて、すぐになくなってしまった

最後の一滴をグラスに注いだ時、「美味しいワインは止まらない」というフレーズが思い浮かんで、メモ帳に記録した


久しぶりにくるりの「ばらの花」を聴く

imusicのプレイリストでたまたま流れてきたから

久しぶりに聴いた「ジンジャーエール買って飲んだ こんな味だったけな」という歌詞にまたも心奪われる

相変わらず強烈なパンチライン

僕が思いついたワインのくだりなんて、生ゴミ以下だなと思う

恥ずかしさで気が狂いそうだったけれど、天才は天才で凡人はやっぱり凡人なんだよなってことを割り切れば、そこまで悲しくはなかった


ばらの花を初めて聴いたのは大学受験二次試験当日の朝で

試験会場に向かうため父親の車で移動している最中に、カーステレオから流れてきたやつだった

緊張で頭がおかしくなりそうだったにも関わらず、世の中にはこんな素晴らしい曲があるんだと衝撃を受けたことを、そのシチュエーションも相まって今も強く覚えている

ばらの花が発表されたのはもう21年前なんだね

なんだかまだ10年くらい前の感覚だった。21年前って、もはや古典じゃん

あの日、大学受験を受けに行った自分はどんな21年後を、眼前に広がる可能性にどんな未来を思い描いていただろうか

全然思い出せないけれど、全て自分の思い通りになるという確固たる自信を持っていた気がする


今朝は家族全員だらだら過ごしていたところ、ふと次女の予防接種を受ける予定だったことを思い出し、急いで準備をして近所の病院に行く

待ち時間に長女を連れて病院付近の公園で遊びに行った

長女は楽しそうにコンクリートでできた小さなトンネルの中を歩いていく

最近長女はカラスが苦手になっていて、少しでもカラスの鳴き声が聴こえると僕にしがみついてくる。僕はそんなカラスに強烈な殺意を抱いているよ

長女を抱き上げて少しあやした後、地面に放つとまた楽しそうに駆けていく。そんな姿が心から愛おしい。狂おしいほど愛してる

夕方、久しぶりにたこ焼きを自作したくなったので、タコをスーパーに買いに行き、それを作る。そんな自発的な行動にも関わらず、久しぶりだった所為か全然上手く作れなくて、なんかすごくイラっとした。

だけど、出来上がった不細工な見た目のたこ焼きの味が僕が大好きだった根室たこ焼き屋のものとすごく近くてびっくりした。それに感動したり懐かしくなったりどうやって生地作ったんだっけって思案したりしていて、妻の話があまり頭に入ってこなかった。ビールが美味い


20時過ぎに長女を寝かしつけて、そうしたら自分も少し寝ちゃったりしていたら、いつのまにか22時になっていた

そこからスーパーで買ってきた安いハイボールを開けnatsumenpills to kill ma Augustを聴きながら飲む

夏が暑いことにもっとみんな怒った方がいいと思うんだけどどうかな?スイカが美味しいことについて、もっとみんな発信した方がいいよ。natsumenの曲って、そう言われなきゃ夏がテーマって気付がないんじゃないかと思うのは僕だけ?

ハイボールのグラスを片手に、眠る次女を眺めながら三億円当たったらどうしようかなと考える

家のローン完済して、残りは不動産投資でマンションを買ったり投資信託したりして、不労所得増やし悠々自適に余生を過ごすぜ俺は、とか思うけれど、きっと大金手に入れたらそんなまともな思考は働かないんだろうなと思う

ていうか僕は宝くじやギャンブルは一切しないので三億が手に入ることがない


いつのまにか酔っ払っていく。煙草が吸いたい。休みの日も仕事の時と同じくらい疲れるね。金もさして貯まらないし、ただ日々子供の成長を見守りながら、子供から癒される日々。くたくただけど、元気だよ。いつかユニコーンのボサノバ父さんの歌詞みたいなシチュエーションになるのを楽しみしてるだけ。夜更かししすぎた。早く寝よう。明日もきっと朝6時には娘に起こされるから


あの日、あの時、あの瞬間、父親の車の中でばらの花をはじめて聴いた21年前の僕が描く未来はどんなだっただろう。今の状況と比べて大きくかけ離れたものだったかな。やっぱり思い出せないし、そもそもそんな将来のこと考えてた気もあんまりしないけれど。けどまあ今はこんな感じだよ。あの日の自分にもしタイムマシーンで現状を伝えに行けたとしても、恥じることのない楽しい人生かもね