町田kkkk

可能性の奴隷

今日の残業

下の娘がチキチキポッポという言葉を連続で発するので、一体その言葉は何を意味しているんだろうと、酷く寒くなった札幌の街を出勤とかいうしょうもない理由で歩いている最中に考えていたところ、chicken of chicken,pop of popの略だということに気づいた。街路樹から落ちた真っ黄色い葉を、すれ違う通行人にバレないように小さく蹴り飛ばす。

この気温は良く記憶に残っているよ。もう40回近く感じているから。懐かしいと感じること全てが、全部嬉しいって訳じゃない。思い出したり、再度経験したりしたくないことだってあるよ。嫌いだ、冬は。普通に寒いから。一体いつから手袋をして出かけようか。

ganzoの15万する鞄が欲しいけれど、15万円もするのか、高いなぁという感情に気圧されて未だ購入できずにいる。こんなに短い人生で何かを我慢している時間なんて、勿体無いだけだと思うのに、なかなか踏み出せないでいるのは、まるで10代少年少女の恋心のようだね。寒さのせいでそんなセンチメンタルな気分になる。冬が来るたびコールドスリープしたい。

もう一生忘れられないと思うんだけど、僕には幼少の頃、大好きだったキーホルダーがある。それはバブル期の北海道に良くあるキタキツネをモチーフにしたやつで、蛍光ピンクを背景に迷子になったキツネの絵とそのキツネの住所が書いてある板状のキーホルダーで、今まで何度となくそのキーホルダーのことを思い出しては、なんとか入手できないものか、それが叶わなくても画像だけでも見ることができないかと、定期的にネット検索をしているんだけれど、どうしても見つけることができずにいる。懲りずにまた今日、酒に酔ったせいでそのことを思い出して、ネットの海で様々な検索ワードで探してみたけれど、やっぱり見つからない。めちゃくちゃもどかしい。あのキーホルダーを入手するためなら15万円払ったっていい。まじで。

懐かしいキーホルダーに引きづられるように、好きだった曲を思い出した。小沢健二の「back to back」とカゲユトモミの「こんなに醜いあたしの顔をみつてないで」どっちも色んな音楽アプリで探しても見つけることができなくて、昔からムカついていたんだけど、カゲユトモミの方はさっきAmazon musicで探したら見つけることができて、テンションが破裂した。アマプラ最高だぜ、インターステラーも無限に見られるし。

インスピレーションはいつも音楽と共にやってくる。昨日の俺の頭の中には、最近娘と一緒に歌っている童謡のどんぐりころころが流れていた。そのせいで残業するはめになったんじゃないか。今日の夜からしばらくはカゲユトモミの「こんなに醜いあたしの顔をみつめないで」が流れそう。

今日の残響

endless happy days

「夢で逢いたい」って気持ちは、まるで水浸しの廊下を歩くよう

新しい血液型が欲しい。そいつを輸血して、斬新な性格に変えてくれ

 

セプテンバー9月

久しぶりにimoutoidを聴くと、その天才ぶりに改めて驚愕するよね。顎外れるんじゃないかってくらいに

 

三歳になる娘の視力検査に病院に行くと、乱視と遠視であることが分かって、可能な限り最短で細密検査をしてメガネを買いにいった

メガネかけるのを嫌がるかなと思っていたけれど、想像よりもすんなりと受け入れてくれた。物分かりの良い子で助かる(助かる)

しかし、おそらく遺伝で乱視になってしまったことに非常に申し訳なく思うし、これからしばらくメガネ生活を強いてしまうことが不憫でならない。でも、「大丈夫だよ、ずっと可愛い女の子だから」って台詞は一体誰に向けたものなのだろうか

 

 

今週はずっと出張だから、妻と子供に義実家で過ごしてもらうことになった。三人を送り届けた後に車で一人、家に帰る道中に通った定山渓や中山峠の紅葉の美しさっていったらなかった。植物が枯れていく直前に見せるあの美しさは一体なんなんだろう。それが大量に眼前に広がる感じとか。この景色を家族で見たかった。美味しいもの食べたりしてさ。悲しいんだよ、俺は。紅葉を見に来たであろう家族連れやカップルを尻目に。君らと離れ離れになることが。

 

いつも側にいたいな

僕の声は何ヘルツ?

僕の愛は何ヘルツ?

低周波になって君たちに届けばいい

 

八億年先に人類は地球上に存在しないらしい

それってすごく悲しいことだよね

俺や俺の娘たちが紡いでいくだろう遺伝子のリレーもいつかは無に帰るなんてさ

無性で悲しくて仕方ない

そんなことを妻に言ったら「ロマンチストだね」って言われた

ロマンチストなんだろうか、リアリストな気もするけれど

 

しかし、八億年先、地球上から逃げ出して人類はまだ存在しているのかもしれない。そんな期待もしてる。

その時の俺の化身はどんな感じなんだろう。「火星でニートになる君に送るスペースオペラ

架空の存在に存在を感じられるようになったら、僕らは未来まであと一息だよ。新しい倫理はもうすぐそこまで来ている

そういえば俺たちって頑張ったことないよね

思ったことを口に出さず、自分の中で消化できる人の、聖者さを心から尊敬する

俺はすぐに吐露っちゃうからね

だから心から尊敬ふら、する、すら

どんなストレスを抱えているのだろう

あの人たちは、心の清らかさと引き換えに

 

君らがパクリだっていうあの曲も

十回くらい聴いたら良い曲だったよ

めっちゃ似てるんだけれどね、あの曲に

それも愛嬌

なにしろ見た目がいいからね

そういうことなんじゃない

この世は

見た目が大事なんじゃない

俺の娘も、俺と妻の娘だけあって、外見はすごくいいから

だから、もう少しこの世が外見至上主義あってくれよ

俺の娘達がその恩恵を全力で享受できるまでは

ポリコレなんかに負けずに外見主義であってくれ

心から思う、愛する娘達の幸せを願っているから

とはいえ、望む望まざるに関係なく、誰がでかい声をあげようとも暫くはこのままか

どれだけ平等を謳おうが、どれだけ不公平をなくしたいと思っても、どれだけ差別を嫌っても

何かを見て綺麗だと思うことを止められない

何かを見て優劣を感じてしまうことを止められない

蛾と蝶を見て同じだと思えと言われてもできないように

シドヴィシャスやカートコバーンの映像を見て、格好良いと思わざるを得ないように

俺らがDNAを引き継ぐ器である限り、きっとそうなんだよ、青い鳥はどこ?

 

いや、本当可愛いんじゃない

あの女性シンガーソングライターも

それだけだけど

coccoになんて1mmも到達できてないけどね

 

酔いの渦中で

ブルーハーツの月の爆撃機を聴きながら

南無阿弥陀仏technology

電子化がすすむあの世

そう思う

 

 

夜の帳が下りるころには

夜のドバイで笑っていたINだよ

月を見て酔っ払って笑っていたいよ

電子の揺らぎが心地良い

 

maximum overdrivemidi surf

delusions of grandeurles enfants du paradis

 

なんでもすぐに溶けていくの

頭がいいから、なんでもすぐに解けていくの

仕事中、なんとなく隣の席の後輩に「なんで入出口じゃなくて、出入口なんだろうね」と聞いたら、

すぐにGoogleで調べ出して、「建物から出てからじゃなきゃ、入れないじゃないですか、呼吸も生まれた時に息を吐いてから吸うんですよ」とネットで仕入れた知識を、仕入れから5秒後に提供されたけれど、1mmも理解できなかった。新鮮だったらなんでもいいって訳じゃない

どう考えても家に入らなきゃ出れないし、息は吸わなきゃ吐けないだろ

馬鹿じゃねーのか、ネットの知識を鵜呑みにしやがって、と思ったけれど、飲みに誘う度、嫌な顔をせず毎回付き合ってくれる好青年なので「そうだね、調べてくれてありがとう」と言う

俺の笑顔はいつもマカロンみたいに嘘くさい

「突発的に飲みに行って奥さんに怒られないの?」と聞いて「そんなの無視っすよ」と満面の笑みで答える彼の笑顔からは程遠い

俺はマカロンを嘘の塊だと思っている

 

なんとなくAmazonプライムで観たインターステラーという映画が本当に面白くて、今も頭から離れない。重力の影響で時間の進み方が極端に遅い星にアクシデントで数十分滞在してしまい、なんとか宇宙船に戻ると、地球に居る子供から何十年分のビデオレターが届いていて、それを喪失感と共に見るというシーンがあって、それが特に胸に刺さった

 

子供が産まれると、あらゆる可能性が怖い

交通事故に遭遇する可能性

通り魔に遭遇する可能性

飛行機が墜落する可能性

完治できない病気にかかる可能性

だから、人は神に縋るんだね、この歳になってようやく信仰が存在する理由を知る

 

今年の中秋の名月は今日だったらしい

その時は全然気づいていなかったけれど、確かに疲れた体で仕事からの帰り道に見た今夜の月は、何かが体に染み入るように綺麗だった。cure556的な何かが体に注入されるのを仄かに感じていた

 

娘が最近、指の感覚の発達が楽しいのか、お出かけの度に玄関で俺のニューバランスのスニーカーの靴紐をほどいてしまう

俺は、そんな些細な成長に気づく度、心から嬉しくなって、ついニヤニヤしてしまう。俺は娘の成長を数年どころか1秒たりとも逃したくない

毎回靴紐をあんなに固く結び直しているのに、どうしていつもそんな簡単に解けてしまうの

想像していたよりもずっと未来は現実的だね

札幌が死ぬほど暑くて岩見沢も死ぬほど暑くて、

逃げ場なんてないんじゃないかと思う

汗を拭うハンカチは変色し、触りたくもなかった

気が狂いそうな思いをしながら、岩見沢の駅を跨いで東西に繋ぐ連絡通路を抜け、外に出ると、空には夏っぽい雲が出ていて

それがとても綺麗だった

あまりにも綺麗だから、「あれって何て言う雲なんだっけ?」って同行者に聞いたところ、「普通に入道雲ですよ」って言われた

そう、それだよ。普通に入道雲だった。きっと俺だって分かっていた。暑さで頭がイカれてるだけ

気温のせいか、一日中頭の中でcoccorainingが流れている

その歌詞は、人の事情とは関係なく無慈悲に起こる物理現象に対する心象風景を歌ったものなんだろうけれど

俺の脳では単に涼しそうなタイトルだから想起された気がする。阿呆みたいだね

しかし、パステルカラーみたいな青を背景に悠然とたちのぼる入道雲と、頭の中で流れ続ける、全ての点において完璧なその曲は、あまりにマッチしすぎていて、なんかちょっと喪失感。何も失ってもいないのに、今まで人から受けた優しさも全部列車の中に置き忘れてしまった

岩見沢でメーカーが最先端の技術を結集した素晴らしいものですよとプレゼンした装置は、クソの役にも立たそうなやつで、一体何しにここまで来たんだと思う。あの入道雲を見にきたのか、俺は。最高に夏っぽかったよ

想像していたよりも技術の最先端ってやつは、僕らの期待を超えてくれないね

 

陥没した初期衝動を卒業アルバムで掘り起こせ

久しぶりに酒を飲むと高度にアルコールが体に染み渡る

こんな感じが楽しいから、ますます酒を摂取したくなって、気がついたら中毒になるんだろ

知ってるぜ、そんなこと

もっと、もっと、もっとくれよ

そのうち、健康診断なんてババアの小言以下だぜって吐き捨てるよ、yeahyeah Yahweh

そして、色づいた並木銀杏の鮮やかさも小さな生命が死んでいく匂いも遠くで炸裂する急ブレーキの音にも気づかない

俺の好きなRGBはもはや存在しない

もっと、もっと、もっとくれよ、体内から消毒してくれ

全てのチューブを破壊し尽くす

全てのチューバーを唾棄しながら歩く

全てのぺこらだけを愛していく

カサついた音を奏でる落ち葉を踏みながら

それは輪廻転生の相似形

それは意識の合同条件

それは急かされるような生活の中で輝いてみえるのだ 羨ましくて仕方ない

くれよ俺に、新しい水を newater"

宇宙の真理だって、きっと理解するんじゃなくて、分からせられてしまうのだろう

残念だけれど、生まれたときから「生まれた」という受動態な僕ららしい

久しぶりに聴いた「ロックンロールは鳴り止まないっ」は、僕の土星に刺さった

円環を突き抜けて僕の土星に刺さった

歳をとると嫌なことばかり思い出す

それだけ嫌なことを経験したってことなんだね

その癖、どれだけ「アンビエントな音楽が好き」とか「エレクトロニカが至高」とか格好つけても

14歳の時に聴いたgod save the queenのことを忘れることができないんだ

久しぶりに聴いた「ロックンロールは鳴り止まないっ」は僕の網膜に刺さった

yeah.fuck you

いつか駅前TSUTAYAも消滅するだろう

それでも酒を飲む度、思い出せたらいいな

14歳の時に読んだ「G戦場ヘブンズドア」という漫画のことを、財布に入っているTポイントカードのことを、20歳の時にハマったmixiのことを、初期のライジングサンロックフェスティバルの通し券が8000円くらいだったことを、ブランキージェットシティの「悪いひとたち」のことを、まどかマギカのことを、新宿で乗ったタクシーのことを

do,da,tura,tura

 

首吊り台から

妻に内緒で同僚と酒を飲んで家に帰る

帰り道、気温は狂っていて、もし気温が俺の高校の同級生だったのなら、怖すぎて絶対に近づかない

そんな狂気と加齢から産み落とされた不愉快な汗をシャワーで流したのち

ほろ酔い気分でなんとなく炭酸水を飲みながら、一息ついていると、俺の中のパンクソウマがブルーハーツが聴きたいと言い出した

ので、1000のバイオリンをYouTubeで聴く

流れてくる映像はもう100回は見たヒロトが緑のジャケットを着ているやつで、そしてそのイントロはもう1000回は聴いたやつで、

だからまあ、一回聴けば普通に良い曲だなーみたいな感じに自分の気持ちが収束して、俺の中のリトルソウマは満足するのかなと思いきや、

待って!この曲はやばくない!めっちゃ良い曲なんやけど!みたいな感銘を、開始0:29くらいから受けはじめ、落ち着き始めた酔いが加速し始める

30年前から聴いている曲にそんな衝撃を受ける

本当にこの曲はいつまでも色褪せることのない素晴らしい曲だな、そんな今日だな

1000のバイオリンが発表されたのは1993年なんだってね

それは俺が9歳だった時だった

俺がブルーハーツを好きになったのは、10歳の時に従兄弟が車でかけたTRAIN-TRAINってアルバムがきっかけなんだけど、その頃にはブルーハーツは解散していた

当時、深夜のTVで「さよならブルーハーツ」というプログラムか放送されていたことは今でも覚えているし、小学生の頃、それを録画したビデオを狂ったほど見返していた

あと一年早く好きになっていたなら、リアムタイムで1000のバイオリンのCDを買って、その素晴らしさを最速でミニコンボで感じられていたんだなと思うと、ものすごく残念だ

いくら1000のバイオリンを好きだったとしても、結局俺はそのCDを発売日に買って聴いていない側でしかない

もっというと、ブルーハーツをライブを一度も見たことがない側でしかない

結構それが残念だな、と酔いながら思う

別にいいんだけどね

人が産み落としたものに、どれだけ早く食いついたかどうかで優越感を抱くのは建設的じゃないから

まあそんな感じ

ふと、昔あの娘が「これいいよ」とおすすめしてくれたアニメ、ローリングガールズかカヴァーした月の爆撃機のことを思い出す