時折漫画や音楽、映像作品で目にする「変わらないで欲しい」というモチーフが好き
一生寄り添うことは叶わないと悟った時に産み落とされる、そんなことあり得ないって頭じゃ分かってるのに、それでも最後の譲れない意地ややけくそみたい気持ちから発生するそんな希望願望が好き
すごく乱暴で自分勝手だけど、それでも夢見てしまうよね
縋ってしまう、あなたが今も、あの時と同じような仕草や思想、センスや柔らかさで生きていること
もう二度と会うことがないなんて分かっていて、そんなことに興味もないけれど、何故かあの時のままで居てくれることを願ってしまう
なんでだろうね
神奈川の夏は暑かった
丘みたいな立地にあるレオパレスのアパートを目指して、他人の土地みたいな道を歩きながら、滑稽な話をした
冬の函館の高架橋でゲロを吐くあなたの背中をさすった
夜勤明けにダッシュしてあなたの眠っている部屋に向かった
クソ暑い延岡
戻りたいなんて思わない。今が一番幸せだと思う。もしも、なんて信じないし、どうでもいい。
ただ思い出す度に思う、今もあの時と同じく、変わらないでいて