町田kkkk

可能性の奴隷

一生何の感想も抱かない気温だったらいいのに

ベランダで煙草を吸いながら
風の憧憬を聴いていると
誰かのキスの感触が唇に張り付いた
思い出そうとしても誰のものか分からない
すごく懐かしい電気信号だけがリアルだ
思い出そうとしても思い出せない幻影の中で
「ありがとう。最低だったよ」と呟く