町田kkkk

可能性の奴隷

私負けましたわ

職場付近で喫煙できる箇所が全てなくなり

会社からは近くの公園での喫煙禁止のお達しが下った

家では隣の部屋の方からベランダでの喫煙はやめてくれと言われ

家の中には可愛い生後十ヶ月の娘と妊娠三ヶ月目の妻が居る


ここに来て、遂に喫煙できる箇所が一切断たれ

快適に喫煙する方策はもはや思いつかなくなった

よって、非常に不本意であるものの、否応が無く禁煙することになりました

健康になるくらいなら死ぬと誓ったのに

遂に時代の流れに負けてしまいましたわ

悲しいくらいに完敗です

つい20年前まで無法地帯みたいに煙草吸えたのに

潔癖化、多様化、鋭敏化、個の肥大化といった人類の精神的先鋭化は異常な速さで進行していくんだね

もう、本当に降参ですわ

望んでもいない健康を強要されることを受け入れることにしました

心の底から余計なお世話だばーか


話は変わって

最近日に日に娘の成長が著しい

そして成長度に対し指数関数的に可愛さが爆発してる

俺と妻の遺伝子を受け継いでいるだけあって、

現時点で既に容姿が整っていることが見て取れ、

その容姿の可愛さが、ただでさえ可愛く感じられる親に懐く子の仕草にプラスされるものだから

もはやプリティの権化と言って、過言ではない

可愛すぎる

プリティの権化だ、君は


また話は変わって、

少し前に66歳になる母から、がん健診を受けたという話を聞かされた

それにより、「自分の親もいつかは死ぬ」という当たり前すぎる事実でありながらも、

あまりに直視したくないが為に、なんとなくそんな事はないんじゃないかなあ、なあ?

と最早自分に自分で暗示を掛けていたような事柄に対し

ようやく、「ああ、自分の親もいつか死ぬんだな」ということをようやく認識し始めた

そして、母の検査結果が出るまで俺は、ようやく自分自身の中で認識し始めた親の死というものを時折思い出しては、少し嫌な気分になっていた

一昨日だか昨日だかの仕事中に来た、「がんではなかった」という母からのLINEが見て、ひどく安心した


37歳

身の回りの話題は、将来の貯金や節税や年老いた親の事や責任が増していく仕事の話といった気の滅入るものばかりで、

数少ない楽しみは、美味しいものを食べることと子供の成長だけ

性欲は減退し、若い妻は僕の浮気の心配をしてくれるけど、僕はもはやどんなに綺麗な女性を見ても何も思わなくなってる

常に家の中で家族と一緒に過ごしていたいだけのぶっ壊れたマシーン

歳を食って良かったと思うのは、BOATのALLという曲の素晴らしさに気づけたこと


生きてて良かった

21で死ななくて良かった

27で死ななくて良かった

31でアイス食べたい