町田kkkk

可能性の奴隷

それは愛なんかよりも左脳に響く

石黒正数の才能に感嘆せよ

スクエアプッシャーの才能に感嘆せよ

僕は出張先の暇でそれを堪能している

普段はうぜーなと想う妻が

たった一日離れただけで

こんなにも愛おしくなる現象に

愛という言葉を使わずに

名前をつけてくれ

刷り込みよりも本能が疼く何か

しかし、普段うぜーなと思ってないがしろにしてる時点で

僕は本当に先例に学べない阿呆なんだろう

精神の置き場が八つ当たりとゴミステーション以外に見つからない


昨日、同僚に北海道なんて寒くて行きたくないとこぼしたら

いや、北海道出身だろ!みたいなツッコミをされたけど

やっぱりこんな所来たくなかった

寒くてすることがなくてしょうもないなと思う

そんな事を思いながら

あと15分は来ない列車を待つ駅のホームの

端っこの喫煙スペースで隣の番線から出て行く普通列車を眺めていると

列車が小さく消えていく様とすっかり暮れてしまった紫の空と空気の澄み通った感触と見慣れた風景の輪郭とまた習慣化し始めた煙草の匂いとIambic 9 poetryと懐かしい冬の匂いが重なって


響く左脳に愛なんかよりもそれは

愛おしいよな、死んで欲しいよな

悲しいんだよ、理不尽に


早く帰ってネムルバカ読みながら妻のUNIQLOフリースのもふもふな感触を確かめたい