町田kkkk

可能性の奴隷

延滞したビデオを見よう

人の少なさに悲しくなる
駅のスペースの広さに不安になる
その隙間を叙情詩で埋めてしまいたい
春になったと思っていたのに
いつのまにか冬だった
雪は嫌いだったから
marchに憧れていた


春が来て。
春が来て…
僕ら目黒川沿い
桜に埋れてしまう


君の角膜にスペースオペラ
刻んで守っていたい
そういう叙事詩
そういう睡眠を
微睡んでいた
これからも、そう?


医療の最先端ってやつは凄いぜ
記憶ですら調整できるんだぜ
調節できるんだぜ

いつか見て目覚めて忘れた夢を
十年後に思い出した
まるで延滞したビデオを見ているようで